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空蝉
第20章 童話



淫らの風に 誘われて 乳首の透ける 絹シャツを

素肌に羽織り 胸元の ボタンをふたつ 開けはなち

前に屈めば 乳首さえ 覗けるように しつらえて

あなたを待てば こころまで いつしか濡れて しまいます



朝の光を 背に負って 鏡に立てば くびれさえ

透けて覗けて しまうほど 真白きシャツに 彼の人の

視線を想う それだけで 乱れる息の 恥ずかしく

乳首の浮かぶ 胸元を 抑えて、息を 吐きました



あなたに飢えた からだから 滲む汗には ほの甘き

ムスクが薫り 立つようで

切ない「時」に あそばれる ひとりの、いまの 苦しさに

インターホンの 音にさえ 息を忘れて しまうほど

焦がれて、焦れて おりました



開いたドアに 滑り込む あなたは、シャツに 透けている

肌を、視線で 弄び 芯をなくして 蕩けゆく

からだを抱いて 抱きよせて

躊躇いもなく スカートの 奥へと指を 滑らせて

「履いてないね」と 言いました



わたしは、ただの それだけで 滴る蜜を 溢れさせ

首に抱きつき 唇を 重ねて、からだ 震わせて

「抱いて、抱いて」と繰り返し 自ら腰を 押し付けて

硬い幹へと 絡みつく 淫らな蔓に なりました



そして、幾度も 頂で あなたを求め 求められ

すべて、奪われ 溶け堕ちて 真紅き花を 咲き散らせ

その足元で 衰えを 知らぬあなたを 絶え絶えに

息を荒げて 繕いも 忘れ、見上げて おりました



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