この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
空蝉
第29章 メタモルフォーゼ


古い借家の 四畳半 カーテンもない 窓際の

夏の日差しに 焼け焦げた 擦り切れ畳の その上に

押さえつけられ このからだ いともたやすく 貫かれ

乙女の花は 散りました

外には蝉が 鳴いていて まっすぐ伸びた ひまわりが 

明るく咲いて おりました



噴き出す汗が たまらなく 汚れたものに 思われて

ケモノの汗が 滴って あたしの汗と 交われば

毛穴の中も 穢されて しまう心地に 堪りかね

わたしは、ひとり 泣きました

空には、鳶が 飛んでいて 近所で遊ぶ 幼子の

声が聞こえて おりました



泣けば忘れて くれるほど あたしの肉は 無垢でなく

三度、四度と 求められ 痛みの内に 悦びを

覚える、罪の 意識から 逃れるために その肩に

すがって、耐えて おりました

いつしか外は あかね色 汚れた肌も 朱に染まり

あたし、女に なりました



きっと、芽生えた悦びの ために、誰にも 身をひらく

そんな女に なりました



/36ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ