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空蝉
第7章 一期一会



変わらぬ日々の 慰みに 電子の箱の 向こう側

行きずりに似た 出逢いから

見知らぬ人に このからだ 開いてみせる 幻を

ただ、楽しんで みたくなり

この指先で 夫にも 聞かせたことが ないような

卑猥な言葉 綴ります



誘われ、答え いつのまに 悪戯心 抑えかね

解らぬように 非通知で

見知らぬ人の 番号を 震える指で おしました

続くコールが もどかしく

初めて聞いた 耳元で 囁くような その声に

すぐに、潤んで ゆきました



手慣れた声に 導かれ あたしは、ボタン 外します

電話の先に いる人は いま、この指を 震わせて

ほんとに脱いで いることを 知ってるはずは ありません

けれど、見られて いるような その昂りに はしたなく

わたしは、声を上げました



真昼の自慰の めくるめく 蕩けるような 悦びは

導く人の いればこそ・・・

そう思うほど 耳元の 淫らな声に 火照りゆき

いつか、こころは この声の 主の前で このからだ

開く、その日が 来ることを 確かに、知って おりました



そして、その日が 訪れて

男の前に 立ちつくし

恥じらうふうを 装って みても、皮肉な 唇の

囁きを、待つ までもなく

すでに、からだは 溶け落ちて

すぐに、こころも 溶けはじめ

淫らの笑みの 華咲かせ わたしは、堕ちて しまいます



奪われていく からださえ 奪わせてゆく こころさえ

「所詮、遊び」と いう人に

「すべてを賭けて 遊ぶの」と 答える言葉 呑み込んで

紅く濡らした 唇の 端から、溢れ 落ちるのは

ただ、快楽に 飢え果てた 牝が伝える 言葉です



「抱いて、犯して 狂わせて・・・」




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