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僕のマミちゃん
第1章 count 7


全部消灯し終わった時、真っ暗になった。
廊下からの明かりがあるため、真っ暗になることは無いはずなのに…


目の前にあるのは霧野くんの肩。そして背中に感じる霧野くんの手。

「マミちゃん。僕、マミちゃんのこと好きだよ」

………………?!?!

ひょっとして霧野くん、クラスメイト一人ひとりに言ってくれてるの?優しい!
私も友達の一員に加えてくれるの?嬉しい…なんて優しい人なんだろう……

クラスの末端の私にまで声をかけてくれるなんて、さすがアイドル!私の『好き』はクラスの中で、学校の中で一番好きって意味だけど…霧野くんの言ってくれた『好き』と意味が違うけど…憧れのアイドルを目の前にして、私はテンパって声を上げた。

「わ、私も霧野くんのこと好きです…クラスメイトになれて光栄です!ありがとうございます!」


「本当にほんと?マミちゃんも僕のこと好き?よっしゃー!まじでー?嬉しいなー、思い切って告って良かったぁぁぁ。今夜、嬉し過ぎて寝れっかなー?もぉーどーしよー、あッー恋の女神様ありがとぉぉ」

途中からドアにへばりついてドアに向かって話しかけ、お笑い芸人みたいにオーバーアクションな霧野くんは本当に気遣いの出来る人。

心臓がバクバクして苦しくて動くことが出来ない私の緊張を笑いで解きほぐそうとしてくれてる。私は霧野くんのふざけてる姿を見つめて、小さくクスクスと笑った。

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