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僕のマミちゃん
第7章 count 1


赤い?!冷静を装っていたのに顔に出ちゃってたみたい…いつもは無言のやり取りなのに今日に限って話しかけられた。

受け取った貸し出しカードに日付印を押しながら、

「はい、ちょっと風邪気味で…」

咳払いをひとつして適当に話を合わせる。

「大丈夫?もし辛いなら送ろうか?」

「だ、大丈夫です。ご親切にありがとうございます」

吐き慣れない嘘なんか吐いたから、心優しい先輩に心配をかけさせてしまった。軽率…

「返却は2週間後までにお願いします」

本を差し出したあたしの手に、受け取る3年生の手が触れる。

「あっ…」

本がバサリと落ちた。

うっかり手が接触しただけなのに…実は触れたところがジンと痺れてしまったの。

だって、さっきまで悟くんの指に疼かされていたから……


いつなん時、何が起こるか解らない。人生とは不可解なものだ。
いったい何が彼を突き動かしたのか…?

「あの、塚崎さん…好きです。俺と付き合ってくれませんか?」

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