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僕のマミちゃん
第7章 count 1
「すぐに別れて!」
1人の先輩が睨みつけながら言い放ったキツい言葉が耳に届く。
……え?悟くんと別れろってこと?どうして?
私はオロオロするばかりで、言葉が返せない。
「この子が本命の彼女なの!」
声を上げた先輩が、真ん中で腕組をしている先輩を指す。その人は悟くんと同じようなオレンジっぽい髪色をしていた。
そっか……恋人にも本命と義理があるんだ…この人が本命で、私は義理だったんだ。それでも…悟くんのそばに居られるなら、義理でもいいと思った。
なんとか別れないで、義理でいさせて欲しいと思った。
「あの…あの…ク、クラスと名前…教えてください」
「はぁ?!」
「あの…悟くんに相談して、報告しますから」
「ふざけたこと言わないでよ!!」
肩を付き飛ばされ、よろめく。転びそうになりながらも何とか耐え、視界の先に渡り廊下を捉えた。その廊下に人影が。
騒ぎになりたくなかった私は、再び校舎の陰に入り、先輩に近づいた。