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僕のマミちゃん
第7章 count 1
「お願いします。クラスだけでも教えてください」
別れたくない一心で必死に頼み込む。
「相談する必要なんてないでしょ?!バッカじゃないの?別れればいい話!!」
「え?何?チクろうって気?!」
「生意気!」
腕組をした3人の先輩たちに、険のある表情で迫られる。こ、怖い…
「そ、そういうつもりじゃ…」
「じゃ、どーいうつもりよっ?!!!」
ぶちギレた先輩が大きな声で怒鳴った。この一喝は小心者の私の息の根を止めた。体が震え、動けなくなってしまった。
「うちのクラスの子に何か用ですか?」
背後から突然声がして、私のそばに盾になるように現れたのは、ゴールデンレトリバー並みの毛色にブリーチされた髪色の、同じクラスのギャル。
もちろん話したこともない、接点を持たないスタイルの彼女は私のことなんて眼中になさそうなのに、クラスメイトだと知っていてくれたことに、ちょっと驚いた。
「あ~、意気がってるから、ちょっとシメてただけぇ」
彼女が来てくれたことで、その場の空気が和らいだ。