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僕のマミちゃん
第7章 count 1
「せ、世界で一番?」
私は世界で一番悟くんが好き……──
同じ気持ちを貰えるだろうか?
自尊心の低さから悟くんの言葉に対して、いつまでたっても半信半疑な私は、自分で納得できる言葉を望んだ。だから、その言葉で問いかけた。
悟くんは、じっとしたまま……だ。
聞いてしまってから、後悔が襲ってくる。
今の発言は重いよね…
どうしよう、取り消したい。けれど後の祭りで、この先の言葉を待つしかない。
もぞりと動いた悟くんは、埋めていた顔を横に向け、肩に頭を乗せたまま私を見上げる。
「マミちゃん」
名前を呼ばれ、悟くんに顔を向けると、鼻先がくっつきそうな程の距離で、思わず息を殺してしまう。
「わかった、それがマミちゃんの基準なんだね。ってーことはー僕のこと、世界で一番好き?」
聞こえるか聞こえないくらいの小さな声で「うん」と答える。
悟くんははひとつ瞬きをすると、優しい眼差しになり、
「世界で一番好きだよ。僕のマミちゃんなんだって自覚を持ってよ」
甘さを含んだ熱い吐息を吹きかけた。