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僕のマミちゃん
第7章 count 1


私の目線に合わせて言葉をくれた…同じ気持ちを貰えた……──

その言葉は、私の心の中にすっと沁み込んできた。これ以上信じられる言葉はない。

頬に、熱い涙が伝わる。


そんな私を見て、頭を起こした悟くんにキスをされるのかと思って…何気なく涙を拭う振りをして、ふいと顔をずらす。

学校という場所でそういうことをするのは、後ろめたさがある。しかも授業をさぼっているという負い目も。

昨日は気持ちに流されちゃったけど、やっぱり学校内でキスはしちゃいけないと思う。

でも、違った。

私の肩にあごを乗せ、腰にまわした腕に力を込め直しただけ。

「マミちゃんもぎゅってして」

ずっと、おへその辺りで縮めていた腕を伸ばして背中にまわす。そして私も悟くんの肩に顔を埋めた。心が温かみを増していく…

「抱きしめられると、嬉しいね。マミちゃんちっとも抱きしめてくれないんだから…さみしぃー」

「ご、ごめんなさい…」

「世界で一番なんだから、これからは僕のことも抱きしめてね」

「うん。私も悟くんをいっぱい触りたいし、触ってもらいたい…」

「ははっ、マミちゃんやーらしー。どんどんやらしくなってくるね。僕は大歓迎だよ。もうちょっと、こーしてようか」

終業のチャイムが鳴るまで、悟くんとくっついたまま、好きなものを交互に言うゲームをした。

「あっ、そうだ!誰だか知らないけど、報告なんてしてやる必要ねーから。次に声かけられたら僕のとこに逃げておいで」

私ったら、3年生にシメられてたこと、すっかり忘れてました…

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