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僕のマミちゃん
第1章 count 7
「マッミちゃーん、優しいぃ。こんないい子に育ててくれたご両親に感謝したいくらいだよ。たぶんねー、マミちゃんはねー、僕のために生まれ育ってきてくれたんだと思うよ。ね?そう思わない?僕たち相性ピッタリだと思うよ。もっとたくさん話したいな」
「うん。また、私なんかでよかったら…いつでも」
「何言ってんの。『私なんかでよかったら』って…僕はマミちゃんがいいんだよ?ね、僕のマミちゃんっ。もうすぐ駅だね、降りる駅は何コ目?家まで送ってくよ」
「駅まででいいから…ありがとう」
キラキラのオーラを放つ憧れの霧野くんの隣を歩いてるっていうだけで、心臓が破裂しそうなのに、電車の中でもしも隣に座ったりなんかしかたら…も、もう……
「えー。家まで送ってくよー。送らせてよ。ダメ?ちゃんとお家の人にも挨拶するし。近所の人に会ってもしっかり挨拶するし…」
そういうことじゃなくて…本当に無理ですぅぅ…
狼狽えて、まだ話の途中だった霧野くんの言葉を遮る。
「う、う、うちの両親も共働きで遅いの…帰りに夕飯の買い物しないといけなくて」
「そうなんだ。ってことはマミちゃん料理出来るの?わぁ、食べたいなぁ~。マミちゃんの手料理!僕、嫌いなもの無いから、何でも食べるよ?すごいなぁ~すぐにでもお嫁に来れるね、あはははっ」
あわわ…霧野くんに食べてもらえるような料理なんて全然出来ないのに、どーしてこんなこと言っちゃったんだろ…私のバカばかッ。