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僕のマミちゃん
第8章 count love


そうして測定をさっさと終わらせ校舎に戻る私たちの向かう先に、休憩中の男子が6人並んでグラウンドに直座りしている。列の真ん中で両膝を立てて座っているのが悟くん。ジャージ姿もかっこいいの。

その悟くんを視界に捉えた時、私は早く放課後になって欲しいと願った。早くふたりっきりになりたいと思った。

ああ…もう私、おかしくなっちゃってる……

すれ違う程の距離になった時、楽しそうに会話をしている悟くんをチラリと見た。いつもなら会話に夢中な悟くんは私の方なんか見ずにやり過ごすのに、今日はニコニコと笑顔で手を振っている。

その笑顔を見た瞬間、私の視界には悟くんしか映らなくなってしまった。ふらふらと悟くんへ近づき、そして足の間に腰を下ろしてすっぽりと指定席におさまった。

ふふっ、悟くんの腕の中…とっても居心地がいい。

「おつかれ、マミちゃん。もう終わったの?記録どうだった?」

いつも通りに後ろから手をまわす悟くんを振り返え……る途中で固まった。

「……あ……わ」

振り向いた拍子に悟くんの隣に座っていたクラスメイトの男子と目が合う。

「仲いいんだね」

初めて言葉を交わす男子の笑顔で、現実に引き戻された。

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