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僕のマミちゃん
第8章 count love
「ううっ…」
ごめんなさい…そんなつもりじゃなかったの。
アイスを掬って振り向くと、首を伸ばしてスプーンの先に食いつく悟くん。
「ん、美味し」
そう言って、私の腰を掴んだ。
「一回立って。それじゃマミちゃん疲れちゃうでしょ?僕のほう向いて座って」
立てていた膝を下ろし、真っ直ぐに伸ばして太腿をトントン。
足をまたいで向かい合わせに座り直すと、近いようで少し遠い距離感が新鮮で照れてしまう。
スプーンを口に運びながら体育の時の言い訳をはじめた。
「あ、あのね…ずっと悟くんのこと考えてたら、夢遊病みたいに近づいちゃったの。ごめんなさい。迷惑だったよね」
「迷惑じゃないよ?僕は嬉しかったよ。クラスのみんなにも僕たちのラブラブっぷりが知れ渡ったから、マミちゃんが平気なら教室でも仲良くする?あー…ん、うまっ」
えっ?もしかして教室内で声をかけて来なかったのって…私のことを気遣ってくれて?
やっぱり悟くんは優しい人。
「でも、恥ずかしい…」
「まだ恥ずかしい?あー」
「うん。けど、頑張ろうかな…」
こんなに密着して仲良く話せるのはふたりっきりだから。少しずつ慣れるよう頑張れば人前でも話せるかな……