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僕のマミちゃん
第8章 count love
そうね、私の方こそ謝るべき。おでこを外して顔を正面に向けた。
「悟くん…私…」
「僕はまたやるよ?マミちゃんが嫌がること。本気で嫌がってなかったよね?ほら、男って好きな子にちょっかいかけるでしょ?愛情表現だから…嫌がる顔も見たいし、拗ねた顔も可愛かったよ。だから僕がちょっかいかけること、許して?」
屈託のない笑顔を向けられた。
え?許してってそこだったの?私のこと嫌いになってない?……
心の中の不安の霧が晴れていく。
改めて思った。悟くんに守られた世界の中だけで生きていきたいって。
「……うん。悟くんになら…いいよ」
「マミちゃんなら、そう言ってくれると思った」
ちゅっと音を立てて小さく唇が重なった。何度も繰り返して…啄み合う。唇とペロリと舐められれば、私もお返しに舐める。
「ふふっ、甘い」
「マミちゃんも同じ味がするよ。あっ、アイスもう1個あったよね、溶けちゃったかな?」
ローテーブルの上に放置されてたアイスの側面を潰して状態を確認してる。
「だいぶ溶けてるね、アイスコーヒーの中に入れちゃおっか?待っててね、持ってくる」
鼻歌混じりに戻って来た悟くんはローテーブルに着くとアイスコーヒーの中に溶けたアイスを注ぎ入れ、笑顔で振り返った。
「マミちゃんが見たいっていうから、昨日大丈夫そうなの借りてきたんだけど見る?」