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第8章 count love

これから？だって今日はエッチするんじゃ…？でも、昨日私がねだったことちゃんときいてくれたなんて、嫌がられた訳じゃなかったみたいでホッとした。それ以上に嬉しかった。

「うん」

優しさあふれる悟くんが大好きです。私はあまりの嬉しさで、微笑んだ。

テレビに接続されたゲーム機にＤＶＤをセットしてくれている間に、ローテーブルの上に置かれたパッケージを盗み見る。

セーラー服を着た見たことのない女優さんが風に髪をなびかせ、タイトルは…うーん、どれがタイトルだろう？

『母さんの再婚相手の連れ子は後輩だった。義理妹になった後輩を２４時間食いつくす俺の息子』内容紹介みたいな文字が大きく描かれていて、他には女優さんの名前と紹介と衝撃デビューしか書かれていない。

ライトノベルはタイトルが長いものも多いから、その類の新作の邦画かもしれない。デビュー作なんだから、この女優さんを私が知るはずもないわ。

それにしても人物相関が複雑そう。親の再婚で義兄妹になった兄の息子って？幼い子供が主役なのかしら？食いつくされちゃうってことは…ホラー映画？！得意じゃないけど大丈夫、悟くんが選んでくれたＤＶＤだもの。

「マミちゃんの隣に座ろ…」

ベッドに背にして座る私の隣に腰を下ろし、ゲームをするみたいにコントローラーを操作すると映画は始まった。