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僕のマミちゃん
第8章 count love
制服姿の男性がリビングルームのソファーに寝ころんでいるシーンが映しだされ、男性の声で親が再婚したってナレーションが入る。
いきなりストーリーを説明しちゃうなんて随分と端折った構成になってるのね…ホラー映画ならありえるのかしら?
カメラ視点がリビングのドアを開けソファーに近づいて行く。も、もう?開始1分で?これっ絶対くるやつ!胸元で手を組んで、ババーンッと襲い来るホラー砲に備える。少し悟くんの方へ体を寄せて。
「おにいちゃんっ!ただいま」フレームインした可愛らしい主演女優がソファーの上に寝ころぶ男性に抱きついた。はぁ…違った。来るぞ来るぞと思わせてからの肩透かし、これもホラー映画あるある。
このお二人が義兄妹なんですね。頭の中で、解説してコレは作り物だ!って気持ちを引き締めていないとホラー映画は見られないよ…
「おかえり」と迎えた兄が妹にキスをし…え、ええ?兄妹ですよね?まぁ義理だからセーフなのかな?「うふふ、やだぁ」という妹は兄に体をあちこち触られ、しだいにセーラー服を脱がされはじめた。
隣に悟くんがいるのに、ちょっと…気まずいです。これは、ひょっとして…アレですよね?不朽の名作の鉄板ネタ、カップルがいちゃいちゃしてるところに鉈や斧でポコン。
そのパターンで、鍵となる息子っていうのが、うわーっと襲い掛かってきそうな予感がします。怖いです…イチャつく二人の背後にあるソファーの陰やリビングの壁を注意深く見つめる。