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僕のマミちゃん
第8章 count love
「い、痛かったよぉ…」
「痛くしてごめん。ごめんね?でもこれで本当の僕のマミちゃんだから」
痛めつけられたなんて思ってないの。一度きりしか味わえないこの痛みを悟くんにも知って欲しかった。
優しい三日月目の笑顔を携え、唇で頬に伝う涙を吸い取る悟くんに「うんうん」と小さく頷きながら、
「私も嬉しい…」
って頬を緩めた。
その緩めた頬を悟くんはむぎゅっと摘まむ。
「可愛い。世界で一番好きだよ」
これから先、悟くんの世界の中で生きていけるって信じて…ぎゅうと抱きしめた。
幸せの絶頂は絶対、今……
「私も世界で一番好き」
簡単に大人の世界に踏み込めた。
たくさんの時間をかけてゆっくりと慣らしてくれたのに、繋がってしまった今、何をそんなに怖がっていたのか…という思いが押し寄せる。
こんなに悟くんに近づけて、こんなにも幸せならば、もっと早くこうすれば良かった。