この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕のマミちゃん
第8章 count love
「12月になったらさー、クリスマスプレゼントを見つける旅に出ない?」
「旅?」
「そう。クリスマスってプレゼント交換するでしょ?僕ねー、ダメなんだよね。時間をかけて探してコレだ!って思っても外しちゃうの」
「悟くんにもらった物は何でも嬉しいと思うよ?色々考えてくれたその気持ちが何より嬉しいかな」
「そー思うでしょ?ところが、世の中そんなに甘くないんだよ。マミだったら何を選ぶ?」
急にそう聞かれても、思いつかない。世間一般にどんなものを贈り合っているのかすら知らない。バイトもしてないから高額のプレゼントは買えないし。
「悟くんがたまに買ってるコンビニにあるプリペイドカード?」
それだったら自由に好きな物を買ってもらえていいかも。
「いくらあっても困らないけどさ、そんなの自分で買えるよ?金券ってことだよね、マミは図書カードもらって嬉しい?なんか親戚のおじさんからのプレゼントみたいじゃない?」
「図書カードかぁ…言われてみればそうかも」
ははっ…親戚のおじさんと同じ発想しちゃった。