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僕のマミちゃん
第9章 SS メリクリ
カフェを出る時に、カウンターの上の壁に書かれたメニューの金額が、一人千円超えてるのを見ちゃったの!今度の時に同じ額くらい出せばお互い様になるけれどやっぱり、すごい仲のいいカップルとして『割り勘』がしたかった。だからしつこく…
「悟くんご馳走様でした、けど割り勘がいいの。したいの…」
「そんなに割り勘に拘っちゃう?」
「だってね、割り勘って半分こってことでしょ?そういうカップルっていいなぁって思うの」
「うんうん。僕とマミで半分こだね。わかったよ、今度は割り勘にしよう!」
えっ、それじゃあ悟くんが出す歩合が大きくなっちゃう~。
「男を立ててよ、マミちゃんっ」
駅ビルの中のカフェの前で、人目もあるのに一瞬だけ後ろから抱きしめられた。
「さ、次の店に行くよ」
『男を立てる』なんて…つ、つ、妻みたい?!その後、私の頭の中をその言葉が埋め尽くして3歩下がって歩いてたら、悟くんに笑われちゃった。
1回目はお店を見て回って、2回目でプレゼントを決めて買った。ひとつは、お揃いのウールの手袋。1月に修学旅行代わりにスキー合宿があるうちの高校。その時にお揃いで付けて行こって。
もうひとつは、マグカップ。家に行くと悟くんがコップをわざわざキッチンから用意してくれるから、部屋に常備しておこうってことで。カップを二つ合わせるとクマが抱き合った可愛い絵になるの。