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僕のマミちゃん
第9章 SS メリクリ
「マミ…」
私の名前を呼んで、肩ごしに笑顔を向けてくれる。
黒目がちな目が私を見つめてる。その瞳の熱に浮かされたように、オレンジ系のブラウンの髪に手を差し込んで、顔を引き寄せると、押し付けるように、私から唇を重ねた。
心臓が破裂しちゃいそうなほどドキドキして、すぐに怖気づいてしまう私が、たまらなく悟くんを欲しいと思って本能に突き動かされた行為。
久しぶりの唇の感触は柔らかく、それだけで気が遠くなりそう…
数秒だけの触れ合いで離れようとしたら、悟くんの腕に力強く抱きしめられ、さらに深く捕らえられる唇。舌先で舐められ、しだいに情熱的なキスに変わっていく。
火照った顔と、鼻から漏れ出る甘い吐息……私、おかしくなっちゃう…
「っん、ふ……んぅ、悟くん…」
「はぁ……今日ね、マミが誘ってくるまで我慢してたんだ。ずーっと押し倒しそうでやばかったんだけど…部屋に入った瞬間が一番やばかった。マミに嬉しそうにうるうるされた時、抱きしめたくて体が勝手に動きそうになったよ」
ようやく離れた唇から、不安要素の真相が聞かされた。さっきまで距離があったと思ったのは、そういうことだったの?私がもっとそばに寄ればよかったのね。
「マミちゃん好きっ」
「マミちゃん可愛いっ」
何度もそう言いながら、何度も小さなキスをくれる悟くんの世界に、私はうっとりと浸っていく。
気がつけば、クリスマスプレゼントに貰った座椅子に座らされ、キスを貰いながら、慣れた手つきで服を脱がされていた。
「寒いかな?」
そう言って、手早くエアコンの温度を上げてくれる。