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僕のマミちゃん
第2章 count 6
「今日のマミちゃん、いつもよりなんか可愛い」
頬をむぎゅっと摘ままれた。眩しいほどの霧野くんの笑顔と対照的な私の変顔。泣きたい…なんでこんなことするんですか?触られた頬が異様に熱い。
「危なくないように手を繋いで歩こうね。んっ」
あわわわわわっ!突如、伝わってきた人肌の感触。繋がれた方の腕に神経が一気に集中して棒のように硬直した。
これは…?これは、きっと親が小さな子供にする『おてて繋いで』だよね?
「へへっ、マミちゃんの手小っちゃいね~。あっ、僕手汗すごいわ、ちょっと待ってね」
手を放してズボンでごしごしとしてる。
ああ…それ私の手汗です…恥ずかしさで顔まで熱くなる。
さっきから連続で接触されて、あちらこちらが赤くなったり熱くなったり、ガチガチに緊張しっぱなし…私も慌ててスカートで手汗を拭った。
再び手を握られる…それは指を絡ませる繋ぎ方だった。私は知らない、手の繋ぎ方に種類があることを…
「今日、僕ん家寄ってかない?図書委員の仕事無かったから時間あるでしょ?それともすぐに家に帰らないとマズい?家さ、夜まで誰も居ないから気兼ねする必要ないよ」
「ええっと、時間は大丈夫だけど…何かお家に寄る用事ってあった…?」
「用?用ならいーっぱいあるよ。マミちゃんとゆーっくりしたいし~、もっとたくさんマミちゃんのこと知りたいから。ね、ね?いいでしょ?じゃあ、決まりね。れっつごー」
あの、私まだ行くって言ってない……
のに、霧野くんに流されていく。