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僕のマミちゃん
第2章 count 6
初めての男の人の部屋…いや、人生で初めて友達の部屋にお呼ばれした。
「適当に座っててー。飲み物取ってくるね」
8畳のフローリング張りの部屋にベランダに続く大きな掃き出し窓。
ベッドとテレビと、そのそばにゲーム機が接続されていて、1間程のスチールラックにたくさんの洋服が詰め込まれている。
私はドアに背を向け正座をして、部屋の真ん中に置かれた黒いローテーブルに着いた。
緊張する……
「お待たせー。どーしたの、正座なんかして。足痛くなっちゃうよ?そこは僕が座るから1個ずれて。そっちはクッションあるでしょ。ベッドにもたれていいからね」
コップの載ったお盆を持つ霧野くんに、言葉でせかされ席を移動する。
「どっちがいいかな?いちご牛乳とレモンティー」
知ってるよ…霧野くんがいつもいちご牛乳飲んでること。
「あ、じゃあレモンティーを…下さい」
「はい、どうぞ。僕ねーいちご牛乳好きなんだ。自分で稼げるようになったら、いちご牛乳風呂に入ってみたいなぁって…あっ、でもそれじゃあ飲めないか。へへっ」
うん、野望はすごいと思うけど、体がべとべとになってありんこがいっぱい寄ってきそうだよ?
人だけじゃなくて、ありんこすらも寄せ付けてしまう霧野くんを想像して笑いを溢す。