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僕のマミちゃん
第2章 count 6
「ふふふっ」
「ん?何か楽しいことあった?」
いちご牛乳をひと息でコップ半分ほど飲んだ霧野くんが、ひとりでニヤニヤする私に笑顔を向ける。
「おひげ…」
上唇の端に突如生えた白い髭が目に入り、思わず指摘してしまう。
「あはっ。髭生えてた?…ちょっとごめんね」
ベッドの上に転がるティッシュボックスを取るために、体を伸ばす。しかも私の上に覆いかぶさるようにティッシュを取ろうとした。
私はベッドに頭を仰け反らせ、霧野くんの胸に顔を塞がれ…
近すぎるっ、霧野くんの匂いがする、息が出来ない、苦しい……
「ああっ!マミちゃん、ごめん!潰しちゃった」
すぐに体を離しベッドに手をついて、潰れた私を上から覗き込む。
「マミ…ちゃん……」
呼吸が楽になったと思ったら、今度は霧野くんの唇で塞がれる。
私はぎゅっと目を瞑って体を固くした。何?いったい何が起こってるの?
霧野くんから微かにいちご牛乳の匂いがするのだけは分かった。