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僕のマミちゃん
第2章 count 6
驚きの声を上げた私から体を離した霧野くんが笑顔の混ざった不思議そうな表情をする。
「ん?」
「そういうことって恋人同士がするんじゃ…」
「僕とマミちゃんは恋人同士でしょ?」
こ、こ、恋人?!私の瞳は高速で動き回り、それらしい記憶を探し回る。
「えっ?!いつから…」
「ひえぇぇー。僕、マミちゃんのこと好きって言ったよね?図書室で言ったよね?マミちゃんも僕のこと好きって言ってくれたよね?」
「うん。霧野くんはクラスの友達として…す、好きって言ってくれた…」
「んん?」
笑顔の消えた顔で、首をかしげた。
「クラスのみんなのこと好きって…」
私の言いたいことを理解した様子で三日月目をして笑う。
「あー、ふふっ。マミちゃんに言った『好き』は特別だよ。うん。分かった、もう一回ちゃんと言うね。しっかり聞いててよ」
おもむろに正座をし、ふーっと息を吐いて、私を見つめる。