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僕のマミちゃん
第2章 count 6


『特別』ってどういうこと?私にだけってこと?私のことをクラスのみんなとは別の意味で…?

違う、違う!…自分に都合のいいように湧いてきた思考を蹴散らす。

これは何かきっと理由があるんだわ!恵まれない子に愛の手を的な、慈善事業的な、クラスに溶け込めていない私に対して親切心で言ってくれてるだけよ。

自分の立ち位置くらい分かってる。しどろもどろになりながら感謝の言葉を伝える。

「あ、あの…霧野くんはクラスのアイドルで…みんなの恋人で…私はいちファンで…なので大丈夫です。ありがとうございます」

「マミちゃん落ち着いて。何を言ってるのか、わからないよ。ファンって何?僕のこと好きじゃない?」

「す、好きです!」

これだけは自信を持って言える。私は全世界の男の人の中で霧野くんが一番好き。

「僕は恋愛禁止なんてされてないし、ましてやアイドルじゃないし。クラスの中でそーいうキャラっていうだけで、ただの高校生の男だよ?好きな子に好きって言うのはおかしくないよね?」

「はい…おかしくないです」

霧野くんがおかしいなんてあり得ない、おかしいのは私の頭の中。私は本当に霧野くんの言葉を自分の都合のいいように改ざんしてはいないだろうか?

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