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僕のマミちゃん
第3章 count 5
音には気付かれなかったようで、美味しそうにシュークリームに食らいついている姿を確認してホッとする。
子供みたいに大きな口を開けて、唇にクリームをつけて、なんて可愛らしいのかしら…ぼーっと見つめていると、
「マミちゃん、最後のひと口」
目の前にクリームの付いた指を差し出される。
「美味しいよ、舐めて?」
舐めるってどうすればいいの?
一瞬だけ考えた私は、指先に乗ったクリームだけを舐めるつもりで唇の隙間から少し出した舌を近づける。
「マミちゃん、指ごと」
意図が分からなくて、悟くんに顔を向けた。
普段と変わらない屈託のない笑顔が返って来る。
「きょとんとして可愛いね。口開けてごらん」
ゆっくりと口を開ける。
私の口の中に指が入り込むと、上あごにクリームを擦りつける様に塗られていく。
「あぁっ」
美味しさの味覚よりも先に後頭部がゾクッとして、顔を歪めた。
舐めさせるだけなのに、なんでそんなところに触れるの?口の中がムズムズするほどくすぐったいなんて思ってもみなかった。