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僕のマミちゃん
第3章 count 5


指を噛まないよう歯を浮かせたままにしていると、溢れてくる唾液が唇の端から零れそうになる。

涎を垂らすようなみっともない姿を見せてしまう前に、咄嗟に指をしゃぶってクリームと一緒に唾を飲みこんだ。

「そのまま吸って」

舌の上を指が這いまわる。

「ん、んっ」

とめどなく溢れ出る唾液が悟くんの指を濡らし、その都度、音を立てながら指を吸い唾液を喉の奥に送り込む。

涎も垂らしたくない、悟くんの指をべたべたにしたくない、なるべくならちゅぱっと音も立てたくない。

恥ずかしいことだらけで、うっすら涙も滲んできたのに、悟くんが気にしていたのはそこじゃなかった。

「マミちゃんの感じてる顔、いやらしくってすっごいクる」

一瞬にして顔が熱くなる。私感じてたの?!

「真っ赤っかで可愛いよ」

指が入ったまま顔が近づき、唇が重なる。閉じることの出来ない歯の隙間から舌がぬるりと入り込む。

舌で舌を舐められて、指で上あごを撫でられて…

「んっ、んっ…」

しだいに苦しくなって朦朧としてくる。

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