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僕のマミちゃん
第3章 count 5
「あふっ」
唇と指が離れた瞬間、息継ぎと共に声を漏らす。
「鼻で息吸ってごらん」
唇を塞がれ、上唇を優しく食まれる。
連続で襲い来るキス攻撃に心音が高鳴り、恥ずかしさでいっぱいいっぱいになった私はあごを引き、首を竦め、身を縮める。
「んっ…霧、野くん…」
そっと鼻で息をする。
「上手だよ。顔上げて?」
あごの下に軽く添えられた指で顔を起こされる。腰にまわった腕に引き寄せられ、体が密着していき、だんだんと力が籠りだした腕にぎゅうっと抱きしめられた。
その心地良い圧と体温に包まれて、体のこわばりが緩んでいく。
……悟くんの温もりとキスで、私はいつの間にか溶かされていた。
「んぅ……んっ…んっ」
自然と悟くんのシャツを掴み、しがみつく私。
部屋にはふたりのリップ音だけが響き、恋人達の秘密の会話みたいで、甘美な気持ちに誘われる……──
「はぁ……」
私の肩にもたれかかった悟くんが吐息を漏らした。