この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕のマミちゃん
第3章 count 5
腰まである私の長い髪を、指の間を滑らせるように手櫛で梳かしながら、甘い声で囁く。
「マミちゃん、好きだよ」
せっかくの悟くんの甘い言葉に反応すること無く、私はぼーっと上の空。悟くんのキスにすっかり酔わされていた。
「マミちゃーん、レスポンスぅー」
抱きついたままの悟くんに、背中をトントンと叩かれた。
「え?」
「ちゃんと聞いててくれた?」
「あっ、ごめんなさい。うっとりしちゃってたから…」
「むふっ。マミちゃん僕のことキュン死にさせようとしてるでしょ?もうっ!マミちゃん、好き好き好きっ」
私は気付かなかったけど、好きって連呼しながら3回、股間を押し付けてた。
「私も…好き…」
「誰のことが?」
「さ、悟くん」
「ありがとー、嬉しいよ。でもさっき『霧野くん』って呼んでたね?お仕置きしないと」
向けられたのは笑顔だったけど、いつもの三日月目と違う、あごを引いてちょっと上目遣いの意味ありげな笑顔。そんな男っぽい表情もするのね。ときめいちゃった……