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僕のマミちゃん
第3章 count 5
「可愛いよ。とっても可愛かったけど、目を瞑るのが早すぎない?もっと近くに寄って来てからね、キスする瞬間でもいいよ、目を開けててもいいよ」
アドバイスを貰い、頑張って距離を半分縮めるも、近づく私をニコニコした笑顔で迎えてくれるもんだから……眩しすぎて近づけません…!
赤面しながら、空気の抜けた風船のように、一旦、引き返す。
「あの…悟くん、目を瞑ってて頂けないでしょうか?」
「はいはい、分かりました。むふっ」
お願い通りに、目を閉じてくれた。
今度こそ!そう気合を入れて顔を近づける。
あと10センチ…急にドキドキが止まらなくなる。
唇をめがけて近づいて行ったのに、急に目元に意識をとられた。
悟くんの閉じた目元にふっさふさのまつ毛!黒目がちな目はこのまつ毛の仕業だったのね。ただのまつ毛なのに、ドキドキするほど色っぽい。
また引き返してしまった…。
さっきまで散々キスをしていたというのに、自分からとなると、ああ、やっぱり無理……
また心臓が2倍に膨れ上がってるみたい。上手く息が出来ない。