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僕のマミちゃん
第3章 count 5
「悟くん…」
「どーした?」
「心臓が破裂しちゃいそう」
「それは困ったな、どのくらい?」
心音を聞くために私の左胸に耳を当てる。
「すっごいドキドキいってる。鼓動が顔に伝わってくるよ」
は、恥ずかしい…私のドキドキする音なんて聞かないで。息苦しくなって、震える呼吸音が大きくなる。それも聞かれるのが恥ずかしくて震える手で口を覆う。
その手の甲に悟くんが口づけをした。
「マミちゃん、手をどけて」
ゆっくりと、ふたりの唇の間から引き抜くように手を下ろした。
指一本分の距離……──
私は引き込まれるように悟くんの唇へと重ねた。ほんの一瞬だけ……
「上手にできたね」
三日月目の悟くんが優しく頭を撫でてくれる。大きくて温かい手はとても気持ちがよかった。
「今日はここまでにしとく?マミちゃんの心臓が爆発しちゃったら大変だもんね。ゆっくりいこう。ね?」
「うん…」
今日はエッチはしないって…私はホッとして少し頬が緩んだ。