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僕のマミちゃん
第4章 count 4
どーしよう、顔合わせられない。もう、もう、学校も行きたくない…………………………
「ただいまー。賢者になったからもう大丈夫だよ!あれ?マミちゃんどーしたの?さっきからずっとその体勢?」
うずくまる私の肩を揺さぶる。
「マーミちゃん?」
腕の隙間をこじ開け、顔を掘り起こそうとされるも、顔だけは死守すべく頑なに防ぐ。
「もう、帰ります…」
小声で呟いた。なんで悟くんがトイレに行ってる間に逃げ帰らなかったんだろう…後悔が押し寄せる。
「ほりゃぁ!」
突如、掛け声と共に体が宙に浮き、ひっくり返され天井を仰ぎ見た。
「ひゃあっ」
プロレス技のバックドロップのような形でベッドの上に半回転した。もちろん技を掛けられたわけじゃないから、どこも痛くは無かったけれど…乱暴に寝転んだ悟くんにがっちりと抱き留められ、しばし放心する。
「マミちゃん、どーしたのか、な?」
な?って言いながら頭上から覗き込むように顔を近づけてくる。
「やっ…」
顔を見られたくなくて、髪で隠しながらそっぽを向く。
「あれれ、なんか怒ってる?」
「怒ってない…です」
「なら、こっち向いて?」
頬にかかる髪を指で掻き流されてしまう。私は手で顔を覆って更にそっぽを向く。