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僕のマミちゃん
第1章 count 7
なま霧野くんだ。こんなに近い距離に居るのはオリエンテーリング以来。
人差し指で肩をちょんっと突いてみる。
さ、触っちゃったー!
一瞬だけゼロ距離になりました。霧野くんが居眠りしてるのをいいことに、やだっ…私ったら何をやってるの?
とにかく起こさなくっちゃ。もう一度ちょんと突いてみる。
動かない……
ど、どうしよう。起きてもらわないと困っちゃう…先生を呼んで来た方がいいかな…?
「き、霧野くん…」
しゃがみ込んで顔を覗きながら小さく呼んでみた。初めて本人に向けて呼んだ…。
「ん……」
ほっ…起きてくれた。
「起こしちゃってごめんなさい、もう閉館時間なの」
ぱちっと目を覚ました霧野くん。
「わぁ、マミちゃんだ」
屈託のない笑顔で、しゃがんでいる私に抱きついた。
鼻と鼻がくっついて、唇と唇もくっついてる。
ん?え?なに?こ、こ、こ、これってキス?!
私は動いていいのか判断できずに体を固めたままじっとした。