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第27章 吐露

「 心理学はあの子には通用しない。おおかたの心理はその言動を見ていれば解ってくるものなんだが…。彼女に関しては全くだよ。本心がよめないどころか何を思っているのかさえ分からない。」
「 神崎からそんな言葉を聞くとは思ってなかったよ。意外も意外だな。それで、いつもはクールに決め込んでるのに今回はこんなに熱くなってるのか。」
「 笑い事じゃないぞ。俺がまさかオンナに振り回されるなんて一生の不覚だ。」

ご主人様は何を言ってるんだろう。
何を考えているのか分からないのも振り回されているのは私の方なのに。

「 イメージ的には純真無垢って感じなのにな。計算高い子って事か。まあ、分かんないものだもんな。」
「 計算高い方がずっと楽で分かり易いよ。全く計算も出来てないし自分を飾りもしてないんだろうけどなんだか蜃気楼みたいなんだよな。」
「 は？蜃気楼？なんだそれ。」