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Dollと云う名の奴隷
第5章 序奏
悪いかなと思いながらも部屋を覗くと神崎さんの腕の中には1匹の仔犬が今にも走り出しそうな勢いで抱き抱えられていた。
気配を感じたのだろうか神崎が振り返って目が合った。
「 知人からしばらく預かったんですけど私、動物の事はさっぱりで…朝からトイレもしなければご飯も食べなくて…。」
困り顔で仔犬に目をやる。
「トイレ、お外でしかしない仔じゃないですか?」
神崎さんが驚いて仔犬を庭に離すとすごい勢いで木の側に行き用を足し始めた。
私と神崎さんは顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
「 全然、鳴き声とか聞こえなかったから気付きませんでした。」
「 ここの建物は防音なんですよ。」
ぎこちなかった雰囲気はまるでなくて自然と会話が続いた。
「 外をお散歩させてあげないんですか?」
私が仔犬の頭を撫でながら聞く。
「 居なくなっちゃうと困るしね…。大切な預かってる仔だから。」
「 リード付けて出れば大丈夫ですよ。お外に出たいでしょうし。」
「 そうですね…タロウも退屈ですよね。」
仔犬のタロウは雄のキャバリア。
金色の耳を風になびかせながら走る姿が可愛い。
それからしばらくタロウの話題で会話が続いた。
気配を感じたのだろうか神崎が振り返って目が合った。
「 知人からしばらく預かったんですけど私、動物の事はさっぱりで…朝からトイレもしなければご飯も食べなくて…。」
困り顔で仔犬に目をやる。
「トイレ、お外でしかしない仔じゃないですか?」
神崎さんが驚いて仔犬を庭に離すとすごい勢いで木の側に行き用を足し始めた。
私と神崎さんは顔を見合わせて思わず笑ってしまった。
「 全然、鳴き声とか聞こえなかったから気付きませんでした。」
「 ここの建物は防音なんですよ。」
ぎこちなかった雰囲気はまるでなくて自然と会話が続いた。
「 外をお散歩させてあげないんですか?」
私が仔犬の頭を撫でながら聞く。
「 居なくなっちゃうと困るしね…。大切な預かってる仔だから。」
「 リード付けて出れば大丈夫ですよ。お外に出たいでしょうし。」
「 そうですね…タロウも退屈ですよね。」
仔犬のタロウは雄のキャバリア。
金色の耳を風になびかせながら走る姿が可愛い。
それからしばらくタロウの話題で会話が続いた。