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幸せの欠片
第9章 クラブで
 悟が、器具を持って近づいた時、一瞬、逃げたくなったけれど、拘束具に縛り付けられていたため、ほとんど動くことができなかった。

「行くぞ」

「はい」

 やっと、それだけ返事をすると、麻衣は目を閉じた。

 アリアの様子を見ていた麻衣には、今の自分の姿を想像するのに難くなかった。
 麻衣の女性器がスクリーンに大きく映し出されると、きっと観客の男性たちは、それを食い入るように眺めているのに違いない。
 恥ずかしいと思う。
 それを原は、悦びに感じているのだろうか?
 
 やがて、アリアにピアスを取り付けたのと同じらしい機械が、麻衣の秘唇に冷たく触れる感覚があった。
 
 カチーン! と音がしてショックに「あぁーっ」と声は出たが、痛みは感じなかった。

 そして、もう一度、カチーン!

 やはり、今度も痛みはなかった。

 目を開くと、デボラが側に来ていて、拘束具が解かれた。

 首を回して観客の方を見ると、まだ彼等の目は麻衣の秘所に釘付けで、その目が獣のようだった。



 やがて、谷口がステージに登って来ると、マイクを手にし、観客に問いかけた。

「VIP会員にご興味を持たれた方はおいでになりますか? ご興味がおありの方のみ、これから説明を始めますので残っていただくよう、お願い致します」

 驚いたことに、殆どの会員が、そこから動かなかった。

 それを目で確かめながら、悟が麻衣の台へと近づいて来た。

 アリアと麻衣の縄はまだ解かれていなかったが、悟とデボラの手で寝台ごと舞台の奥へと戻された。

「解くぞ」

 悟が言うと、原も加わり、二人の縄を解いた。

「麻衣さん、シャワーに行きましょう」

 アリアに誘われ、麻衣が頷いたところに悟が注意した。

「湯船には入らない方がいい。シャワーをしたら、必ず消毒が必要だ」

「わかりました。麻衣さんとお互いに消毒をするようにします」



 シャワールームで、麻衣とアリアは、お互いを綺麗に洗い、消毒をし合った。

「ところでアリア、ピアスの時、痛かった?」
 
「いいえ、痛くありませんでした。感覚はありましたけど……」

「そうでしょう? 何かおかしいわよね?」

「えぇ、塗るタイプの麻酔薬を使ったのではないかと思うのですが……」
 
「きっと会員を募るのに一生懸命なのね」



 
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