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幸せの欠片
第10章 旅立ち
 そう決断してからの麻衣の行動は速かった。

 外資系に勤める悟の言いつけで、パスポートは期限を切らさないように更新してあったので、航空券さえ手に入れれば、すぐに会いに行ける状況になっていた。

 少し前までの、お料理とお菓子の教室でぽっちゃりとした麻衣は、そこにはもういなかった。

 子供を産んだことのない体は、プレイによってしっかりと引き締まり、際立つほどの美しいプロポーションになっていたから、あの痴漢に囲まれた日に買えなかったブランドのスカートも、今ならお尻が少々張っている以外、問題なく着こなせた。

 まず、インターネットでチケットを購入し、パッキングを済ませてから悟に話すことにした。




 その夜、赤いベビードールに身を包んで悟を待った。これは、初めて被虐プレイをした時に悟からプレゼントされたものだった。

「何だか懐かしいなぁ。だけど麻衣は、本当に綺麗になった」

「ご主人様、ありがとうございます」

「よし、じゃあ、まずピアスを外してやる」

「はい、ご主人様」

 麻衣は素直に応じ、夫にお尻を高く持ち上げて見せた。

 悟はピアスの小さな金具を器用に外し、サイドテーブルに置く。

 時々クラブに出掛けてプレイをしているので、近頃、家ではあまり激しいプレイはしなくなっていた。

 ところが今夜はベビードールのせいか、悟はかなり興奮気味だった。

 麻衣をうつ伏せににすると、ベッドの四隅に手足を固定し、ウィップでお尻を叩く。

「あぁ……ん」

「もっとお尻を高く上げろ……そうだ……いい子だ」

 ピシーッという音と共にお尻に痛いというより、麻衣には熱いような感じがした。

 サディスティックな行為をする悟が、愛する妻の反応によって性的に感じるのなら、麻衣はその痛みを与えられるのを悦びと感じられた。

 アリアもきっと同じに違いない。

 愛されているという自信が、痛みを甘美なものに感じさせる。

 アリアとは、その痛みさえ分かち合える関係で、それを言葉で表現しようとすると複雑だが、お互いに愛しているという気持ちを信じていた。

 その時、悟が乳首をつまみ、 麻衣に強い刺激を与えたので、思考はそこで途絶え、行為に夢中になって行った。

 悟は更に唇を寄せたかと思うと、乳首を噛んだ。

「あぁ……」

 甘い痛みが愛おしかった。



 
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