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幸せの欠片
第4章 新しい躾
 温かいお湯で体を流しながら、これが昨日、デパートから帰って来てから3度めのシャワーであることを数えていた。

 夫が綺麗に剃った部分を念入りに流しながら、まだ、あれから24時間も経っていないのが信じられないと思った。

 昨夜、痴漢の男たちから逃れて、やっと帰宅をしてから、シャワーを浴びる前に、切られたショーツとストッキングを袋に入れて片付けたことを思い出し、ひやっとした。

 ― あっ!

 昨夜は、夫が帰るというので、見つからないよう念のために、外のゴミ箱まで走って捨
捨てたのだった。

 おそらく夫は、さっきのゴミを持って、同じガレージのゴミ箱に捨てに行ったはずだ。

 ― あれを夫に見られたら……、でも、もう遅いかもしれない。

 そう思うと、ゆっくりシャワーを浴びてなどいられなかった。

 ただ、男性がゴミの中にあるものの袋を開けてまで調べることなど、よほど何かの疑いがなければしないのではないかとも思う。

 念のため、何か言い訳を考えなければいけないけれど、気がついていなければ、余計なことを言ってやぶへびになってしまうこともある。

 とりあえず、夫の様子を見ようと考えながらタオルを使い、体の水滴を拭き取ると、赤いドレスを着てバスルームを出た。



 夫は、リビングのソファーに座っていた。

「上がりました」

「うむ、じゃあ、ここへ来て床に手をつくんだ」

「はい」

 お尻を高く上げる。

 恥ずかしいポーズだけれど、抗うことは許されていない。

 夫が、またケースから何かを取り出した。

 それは、ピンク色の細長いプラスティック製品で、夫がスィッチを入れるとバイブレーションが始まった。

 一旦スィッチをオフにすると、テーブルの上に置いた。

 麻衣の初めて見る機械だった。

 何の前触れもなく、夫が蜜壺の中に指を入れる。

「あっ!」

 シャワーで洗ったそこは、まだ迎える準備が出来ていなかった。

 夫がいきなり口をつけて、秘芯を舌で転がし始める。

「あぁーっ!」

 我慢できないくらいの波が体を駆け巡った。

 お尻を上げたままのポーズをキープするのは容易ではない。

 力が抜けて、徐々に膝が曲がるのは、どうしようもなかった。

「動くな」

「あぁ、あぁん、無理です……」

 今度は、ぺチッ、ぺチッ、ぺチッと秘所を叩かれた。
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