この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
幸せの欠片
第5章 スポーツジム
  車内アナウンスで、次の停車駅に到着と聞き、夫がバイブのスィッチをオフにしてくれた時には、ホッとした。

 ただ、あちこちに力を入れていたので、急に緩んで、あやうく座り込みそうになった。

 夫が、すっと脇の下に腕を入れて支えてくれなかったら、すぐにはホームへ降りられなかったかもしれない。


「大丈夫か?」

「はい」

「もっと、しっかりしろ」


 夫の言葉に、ヒドイと思う自分と、その通りだと思う自分がいたが、夫の支えてくれる腕にきゅんとする身体には、どんな思考も無駄になるということは分かっていた。



 駅からスポーツジムまでは近かった。

 エレベーターの中で、夫が数秒だけバイブのスィッチを入れた。

「あぁ・・・・・・」と悶えた表情のまま、スポーツジムのある5階にたどり着いた。

 ドアが開いたので、急いで俯き、夫の背中を追いかけた。


 スポーツジムらしく、壁と床には、白と青が基調のさわやかなデザインが施してある。

 ビルの外壁に面した周囲を廊下として使ってあるので、回り込むように歩くと、意外と広いのに驚いた。

 受付に行って、会社からの紹介であることを告げると小さな応接室に案内された。

 待つ間、夫が意地悪な目をして、服の上から乳首をつまみ、ピーンと弾く。

 甘さを感じる痛みが、また花芯をジンジンと震わせた。

 

 ー コツコツッ

 ノックがあり、若い男性が入って来た。

「こんにちは、受付を担当させて頂きます真島と言います。よろしくお願いします」

 20代後半にも見えるさわやかな青年が、二人の目の前に立って、ペコリと頭を下げた。

「えーっと、まずですね・・・・・・」と、真島が説明を始めた。

 その様子を見ていると、落ち着いていることから、やはり30代だろうと見当がついた。

 なかなかのイケメンだし、細身だが、さすが筋肉はしっかりついている様子だ。

 会社との提携で入会金がゼロなことや、専属のトレーナーや個室、タオルや着替えのついたコースなどの説明を一通り聞いた。


「ご夫婦でご入会をお考えなら、割引の対象になります」

 悟は、「いや、妻だけだ」と即座に返事をした。

 そうだった、ダイエットのために入会をすることになったのだと思い出した。


 




/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ