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幸せの欠片
第6章 特別室
お茶を飲みながら、櫂は麻衣の体をじっと見つめていた。
「麻衣さん、決して太ってはいませんよね」
「でも、お洋服のサイズが変わってしまって・・・・・・」
「なるほど。まぁ、私の好みがどうであれ、仕事ですから、減量のお手伝いはさせて頂きます」
そう言って、また微笑んだ。
紅茶を飲み終えると、櫂はマッサージの続きを始めた。
「肩、よく凝っていますね。少し体を起こしてもらってもいいですか? これだと、頭や背中から腰にも響いていると思います」
「えぇ、時々、背中も痛いです」
「じゃあ、じっくり揉みましょうね」
櫂は、タッチはソフトだが、奥の方まで届くように力を加減し、丁寧に揉んでくれた。
「トレーナーって、こういうのもお勉強されるんですか?」
「スポーツをすると、どうしても筋肉を傷めることがあるので、先輩から習うんです」
「あぁ、そうでしたか」
「麻衣さん、スポーツのご経験はなしですか?」
「はい、学校の体育の授業くらいしか知りません」
「クラブなんかには入らず、帰宅組?」
「えぇ、父が厳格だったもので、女の子が遅くまで学校に残っているのは良くないと・・・・・・」
「まぁね。でも、お勤めしてからも、コンパとかお付き合いで遅くなる機会があったのではないですか?」
「誘ってもらっても、父に許してもらえないので、参加は諦めていました」
「そうでしたか・・・・・・遊びにも行けないなんて、寂しかったでしょう?」
麻衣は、首を横に振った。
「いいえ。知らなければ知らないで過ごせるものだから、特に不満は感じていませんでした」
「ご主人が、真面目な奥さんだと、褒めていましたよ」
「結婚前にも、そう言われたことがありました。でも、面白くないというのと同じ意味かも?」
「いえ、そうではなくて、そういう人がご主人のお好みの女性だったのでしょう」
「・・・・・・あの、この間、主人と短時間にいろいろお話されたのでしょう?」
「えぇ、しましたよ。いろいろとリクエストをお受けしました」
「どんなリクエストですか?」
「まず、あなたに、調教のための心と体の準備をさせて欲しいと仰っていました」
「『調教』ですか?」
「耳慣れない言葉でしょうが、私の言う通りについて来てもらえれば大丈夫ですよ」
「・・・・・・」
「いいですね?」
「麻衣さん、決して太ってはいませんよね」
「でも、お洋服のサイズが変わってしまって・・・・・・」
「なるほど。まぁ、私の好みがどうであれ、仕事ですから、減量のお手伝いはさせて頂きます」
そう言って、また微笑んだ。
紅茶を飲み終えると、櫂はマッサージの続きを始めた。
「肩、よく凝っていますね。少し体を起こしてもらってもいいですか? これだと、頭や背中から腰にも響いていると思います」
「えぇ、時々、背中も痛いです」
「じゃあ、じっくり揉みましょうね」
櫂は、タッチはソフトだが、奥の方まで届くように力を加減し、丁寧に揉んでくれた。
「トレーナーって、こういうのもお勉強されるんですか?」
「スポーツをすると、どうしても筋肉を傷めることがあるので、先輩から習うんです」
「あぁ、そうでしたか」
「麻衣さん、スポーツのご経験はなしですか?」
「はい、学校の体育の授業くらいしか知りません」
「クラブなんかには入らず、帰宅組?」
「えぇ、父が厳格だったもので、女の子が遅くまで学校に残っているのは良くないと・・・・・・」
「まぁね。でも、お勤めしてからも、コンパとかお付き合いで遅くなる機会があったのではないですか?」
「誘ってもらっても、父に許してもらえないので、参加は諦めていました」
「そうでしたか・・・・・・遊びにも行けないなんて、寂しかったでしょう?」
麻衣は、首を横に振った。
「いいえ。知らなければ知らないで過ごせるものだから、特に不満は感じていませんでした」
「ご主人が、真面目な奥さんだと、褒めていましたよ」
「結婚前にも、そう言われたことがありました。でも、面白くないというのと同じ意味かも?」
「いえ、そうではなくて、そういう人がご主人のお好みの女性だったのでしょう」
「・・・・・・あの、この間、主人と短時間にいろいろお話されたのでしょう?」
「えぇ、しましたよ。いろいろとリクエストをお受けしました」
「どんなリクエストですか?」
「まず、あなたに、調教のための心と体の準備をさせて欲しいと仰っていました」
「『調教』ですか?」
「耳慣れない言葉でしょうが、私の言う通りについて来てもらえれば大丈夫ですよ」
「・・・・・・」
「いいですね?」