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幸せの欠片
第7章 夫の企て
昨日より強い痛みは来ないはずと自分に言い聞かせ、アナルに神経を集中させると、力を入れないように努力をした。
「そうです。上手ですよ」
ドクターは、そう言うと、指を軽く出し入れしたり、マッサージをするようにほぐしたりした。
麻衣は、昨夜の夫を思い出し、それでも幾らかの痛みがやって来るものと思って構えていたが、痛みはなかった。
ただ、便意を催さないかということが気に掛かり始めていた。
「さて、麻衣さん、そろそろ始めますが、絶対に動いてはいけませんよ。腸を傷つけるといけないから」
「え?」
「はい、じっとしてて下さいね」
ー まさか……!
そう思った時には、少し硬めの何かがアヌスに差し入れられていた。
「あぁ……! やめてぇ……お願いです……いやぁ……」
櫂が、しっかりと麻衣の腕を掴んでいて、もう全く身動きは出来なかった。
その間に、シューッと生暖かい液体が注入されるのを感じていた。
「あぁーーーっ!」
「はい、終わりましたよ」
ドクターの声に、ほっとしたのもつかの間、お腹の中が膨れた感じがして、もう遅いのだと思った。
そのままドクターは、何かあったら呼んで下さいと言い、部屋を出て行った。
ふいに櫂が目隠しを外して、視界が明るくなったが、手枷と足枷には鎖がついていて、全く動けないことに変わりはなかった。
「10分したら外してあげますから、我慢するんですよ」
そう言って、櫂はタイマーを麻衣の見える位置に置いた。
けれども、麻衣のお腹は早速、ゴロゴロと動き始めている。
「ご主人様、無理です。10分なんてもちません」
「頑張りましょう、麻衣さん。お腹も綺麗になりますから」
今頃になって、櫂が『お腹を綺麗にする』と言った意味がわかった。
「はぁ……許して下さい。もう無理……」
そう言いつつ、麻衣は必死に力を入れて、お腹の中から出て行こうとするものをせき止めていた。
10分は、とてもなく長かったが、麻衣は脂汗をかきながら必死に耐えた。
タイマーが鳴り始めた時、麻衣は、本当に限界だと思った。
櫂が枷を外す間も、もどかしく、転がり込むようにトイレに駆け込んだ。
トイレから出ると、アリアが待機していて、バスルームに連れて行ってくれた。
「そうです。上手ですよ」
ドクターは、そう言うと、指を軽く出し入れしたり、マッサージをするようにほぐしたりした。
麻衣は、昨夜の夫を思い出し、それでも幾らかの痛みがやって来るものと思って構えていたが、痛みはなかった。
ただ、便意を催さないかということが気に掛かり始めていた。
「さて、麻衣さん、そろそろ始めますが、絶対に動いてはいけませんよ。腸を傷つけるといけないから」
「え?」
「はい、じっとしてて下さいね」
ー まさか……!
そう思った時には、少し硬めの何かがアヌスに差し入れられていた。
「あぁ……! やめてぇ……お願いです……いやぁ……」
櫂が、しっかりと麻衣の腕を掴んでいて、もう全く身動きは出来なかった。
その間に、シューッと生暖かい液体が注入されるのを感じていた。
「あぁーーーっ!」
「はい、終わりましたよ」
ドクターの声に、ほっとしたのもつかの間、お腹の中が膨れた感じがして、もう遅いのだと思った。
そのままドクターは、何かあったら呼んで下さいと言い、部屋を出て行った。
ふいに櫂が目隠しを外して、視界が明るくなったが、手枷と足枷には鎖がついていて、全く動けないことに変わりはなかった。
「10分したら外してあげますから、我慢するんですよ」
そう言って、櫂はタイマーを麻衣の見える位置に置いた。
けれども、麻衣のお腹は早速、ゴロゴロと動き始めている。
「ご主人様、無理です。10分なんてもちません」
「頑張りましょう、麻衣さん。お腹も綺麗になりますから」
今頃になって、櫂が『お腹を綺麗にする』と言った意味がわかった。
「はぁ……許して下さい。もう無理……」
そう言いつつ、麻衣は必死に力を入れて、お腹の中から出て行こうとするものをせき止めていた。
10分は、とてもなく長かったが、麻衣は脂汗をかきながら必死に耐えた。
タイマーが鳴り始めた時、麻衣は、本当に限界だと思った。
櫂が枷を外す間も、もどかしく、転がり込むようにトイレに駆け込んだ。
トイレから出ると、アリアが待機していて、バスルームに連れて行ってくれた。