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幸せの欠片
第8章 悟の出張
  男性の抱擁とは違って、女性の体は柔らかく、ふわっとした感触がある。

 縄や鞭やアナルプラグといった、硬いもので責められる反動なのか、麻衣には、その柔らかさが心地よくなって来ていた。

「さぁ、バスタイム! 今日は、ラベンダーですよ」


 先日のバラとは違って、甘さが抑えられた分、独特のソーダ臭に似たさわやかな香りがツンと来る感じがした。

 バスタブに入ると、アリアは、スポンジを使って丁寧に麻衣の体を隅々まで洗ってくれた。

 その時、初めてそんな気持ちを抱いたのだが、麻衣もアリアに触れたくなった。


「アリア、私もあなたを洗いたいんだけど、いいかしら?」

「麻衣さん……、嬉しいです」


 アリアの目が輝いたように見えた。

 麻衣は、アリアの手からスポンジを受け取ると、同じように丁寧にアリアを洗う。

 アリアの乳房は、巨乳と言えるほど大きかったが、乳輪は意外と小さめで、スポンジを当てると、ピンと硬くなった。

 思わず指でつまみたくなってしまい、指先でツンと突いてから親指と人差し指でつまんでみると、もう止まらなくなってしまった。

 麻衣は、アリアの乳房を両手で包み、掴んでは揉みしだく。

 アリアも同じように麻衣の乳房を揉み、二人は喘ぎ始めた。

 麻衣は、恐る恐るだったが、アリアの秘所に手を伸ばしてみた。

 やはり、綺麗に剃毛されたそこは、柔らかく、熱くなっていた。

 指を入れてみると、水とは違う、ねっとりとした液体で潤んでいた。


「麻衣さん、ベッドへ行きましょう」


 麻衣も「えぇ」と頷くと、バカンスのビーチサイドの施設にいるような気持ちになり、バスローブ姿で大きなベッドルームへと移動した。

 

  ベッドサイドでキスから始めると、二人はすぐにお互いの愛撫に夢中になった。

 アリアから麻衣に始めて、同じ行為を麻衣がアリアに繰り返す。

 自分の感じるように相手に返していけばいいのだから、難しくはなかった。

 麻衣は、初めて女性の花芯に舌を這わせ、その味を知った。

 バスバブルの香りはラベンダーだったはずが、なぜだかアリアの蜜壺からは沈丁花の香りがした。

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