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幸せの欠片
第8章 悟の出張
朝食が終わった後、アリアが「片付けます」と言って、部屋を出て行ってから、また麻衣は一人になった。
しばらく待っていたが、アリアは戻って来ないし、どうしようかと迷った挙句、麻衣はシャワーを浴びようと寝室を出て、バスルームに向かった。
廊下には誰もいなかったし、この部屋には誰もいない様子だった。
シャワーを浴びて、とりあえずバスローブを羽織り、寝室に戻ると櫂がいた。
「おはようございます」
「水元さん……」
「さぁ、今日もトレーニングですよ」
「はい、わかりました」
「助手がもうすぐ来ますから、そうしたら始めましょう」
「アリアは?」
「今日は当番の日ではないのです」
「そうですか……」
「大丈夫ですよ。今度の女性も頼りになる人間です」
「はい……」
まさか、別の施設に送られたのか、と尋ねようとしたが、櫂はぴしゃりと遮るように、絶対的な口調で話し始めた。
「ちゃんと始めましょう。私のことは何と呼ぶんでしたか?」
「『ご主人様』です」
「床に手をついて!」
「は、はい……」
麻衣は、バスローブのまま、慌てて床に這うようにして手をついた。
櫂は、バスローブの裾をめくると、平手でお尻を三度、激しく叩いた。
「麻衣さん、体重を測ってもらってください。少しは減っているはずです」
「はい……」
「そろそろ2キロの減量が平均的です。その結果次第でメニューを決めますから」
「はい、わかりました。ご主人様」
アリアがいなくなった不安と櫂の冷たい口調、お尻を叩かれても快感に置き換えることはできず、痛くて悲しかった。
「今日は、昨日のお仕置きから始めます。せっかく前進していたプログラムの成果が台無しになりましたからね」
「はい……、ご主人様」
そこで、ノックの音がした。
「どうぞ」と櫂が返事をして入って来たのは、背がとても高く、黒いワンピースを着たブロンドの女性だった。
ミニ丈のドレスの裾から伸びた脚が、とても美しい。
「おはようございます」
青い目の彼女は、隙のない雰囲気で、アリアとは似ても似つかなかった。
「私は、デボラと言います。あなたが麻衣さんですね」
「はい、そうです」
「今日は、私がお世話をしますから、安心してください」
しばらく待っていたが、アリアは戻って来ないし、どうしようかと迷った挙句、麻衣はシャワーを浴びようと寝室を出て、バスルームに向かった。
廊下には誰もいなかったし、この部屋には誰もいない様子だった。
シャワーを浴びて、とりあえずバスローブを羽織り、寝室に戻ると櫂がいた。
「おはようございます」
「水元さん……」
「さぁ、今日もトレーニングですよ」
「はい、わかりました」
「助手がもうすぐ来ますから、そうしたら始めましょう」
「アリアは?」
「今日は当番の日ではないのです」
「そうですか……」
「大丈夫ですよ。今度の女性も頼りになる人間です」
「はい……」
まさか、別の施設に送られたのか、と尋ねようとしたが、櫂はぴしゃりと遮るように、絶対的な口調で話し始めた。
「ちゃんと始めましょう。私のことは何と呼ぶんでしたか?」
「『ご主人様』です」
「床に手をついて!」
「は、はい……」
麻衣は、バスローブのまま、慌てて床に這うようにして手をついた。
櫂は、バスローブの裾をめくると、平手でお尻を三度、激しく叩いた。
「麻衣さん、体重を測ってもらってください。少しは減っているはずです」
「はい……」
「そろそろ2キロの減量が平均的です。その結果次第でメニューを決めますから」
「はい、わかりました。ご主人様」
アリアがいなくなった不安と櫂の冷たい口調、お尻を叩かれても快感に置き換えることはできず、痛くて悲しかった。
「今日は、昨日のお仕置きから始めます。せっかく前進していたプログラムの成果が台無しになりましたからね」
「はい……、ご主人様」
そこで、ノックの音がした。
「どうぞ」と櫂が返事をして入って来たのは、背がとても高く、黒いワンピースを着たブロンドの女性だった。
ミニ丈のドレスの裾から伸びた脚が、とても美しい。
「おはようございます」
青い目の彼女は、隙のない雰囲気で、アリアとは似ても似つかなかった。
「私は、デボラと言います。あなたが麻衣さんですね」
「はい、そうです」
「今日は、私がお世話をしますから、安心してください」