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幸せの欠片
第8章 悟の出張
 次に目が覚めた時、麻衣は、まだ拘束されたままだったが、機械の先の部分は収納されて、もう見えなかった。

 マットレスは、元のフラットな状態に戻され、アクセサリー類も外されていた。


「少し、休憩しましょう」


 櫂はそう言うと、麻衣の拘束を解いた。

 デボラがやって来て、「行くわよ」と言い、首に取り付けたリードを引っ張る。

 麻衣は、また四つん這いにさせられると、バスルームまで案内された。


「20分あげるわ」


 デボラは、そう言うと、首輪と体に巻かれていた鋲のついた衣装らしきものを取った。

 一人になった麻衣は、バスタブに浸かって、まず足を伸ばした。

 足首にアザができていた。

 他を調べてみると、手首にはもちろん、乳房の周囲も赤い痕がたくさん出来ていた。

 明日の夕方、麻衣を夫に返すと聞いていた。

 もう、ここへは通わないと告げよう。

 夫に支配されるのは嫌ではない。

 夫に与えられるなら、痛みさえ、むしろ愛されている喜びさえ感じるけれど、櫂やデボラにされるのは違うと思った。

 昨日は、アリアと楽しく一緒に過ごしたバスルームが、全く味気なく感じられた。



  与えられた20分が経過したのか、デボラが迎えに来た。

 私物を置いた洗面所のある部屋に案内され、「化粧品を使うでしょう?」と、鏡の前に座ることを許された。

 化粧水などの基礎化粧品だけを使ったが、探し物をするふりをして、アリアにもらった連絡先のメモが入っているかどうかをチェックした。

 ーあった!

 それで安心をして、またデボラの案内に従った。

 バスローブのままではあったが、テーブルのある部屋へ通され、温かい食事が出されると、気持ちが落ち着いた。

 繊維質の多い野菜中心の食事と、デザートには小さなクッキー、少しの果物と紅茶のポットが添えられていた。

 こんな経験をしても、お腹が空いていているのを恥ずかしいとさえ思う。

 全てを平らげ、お茶の終わったタイミングでデボラが現れた。


「休憩室に移動よ」


 そう言われたので、自由になるのかと思ったら、また首輪を付けられたのでがっかりした。

 ただ、今度は黒いキャミソールとショーツを身につけさせてもらえたのが嬉しかった。
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