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幸せの欠片
第8章 悟の出張
 そう言いながら、麻衣は達してしまった。


「早すぎますね。まぁ、いいでしょう。お仕置きも、あまり考えていません」


 そう言うと、谷口は、菊門に指を差し入れた。


「いや! 嫌です」


 ディルドも入ったままだったし、櫂の乳房への責めも続いていた。

 バイブは一旦離されたが、また近づいて来た。

 谷口の菊門の中に入ってくねる指が、とても気になった。

 麻衣は抗いながらも、長い時間、恥辱と快感に溺れてしまっていた。

 何度も到達してしまい、体が痙攣のように波打った状況になった時、谷口が口を開いた。

「さぁ、おしまいだ」と言ったので、ようやく麻衣は解放されるのだと思ったら、そうではなかった。

 ディルドが麻衣の体にしっかり入り込んだままで、両足のベルトが外され、自由になったが、麻衣の蜜壺は、それだけで一杯になっていたので、かかとを床につけられなかった。

 爪先立ちは不安定で、揺れるとディルドに内部をえぐられるような感覚がある。


「お願い。これを外してください」

「いいえ、麻衣さん。せっかく、こんなにしっかり濡れているのですから楽しんでいてください」


 櫂とデボラは部屋を出て行ったが、谷口が残って、麻衣の様子を見ていた。


「はぁ、はぁ……」

「麻衣さん、これで、今夜は本当に終わりにしますよ」


 谷口は、小さく細いバイブのようなものを手に持って、後ろへ回った。

 しっかり濡れていたので、挿入時に痛みはなかったが、初めてバイブを菊門から挿れられた。

 ビィーンと音を立てて、それが振動し始めると、ディルドでめいいっぱい広がった蜜壺の方へまともに響いた。

 体の中から沸き起こるような快感に、麻衣は叫び声をあげていた。

「キャーーーーッ! アァーーーーーッ!……」

 しばらくの間、菊門を責められて気が遠くなりそうに感じても、爪先立ちの足を緩めるとディルドに深く突かれるというのを繰り返していた。


「さぁ、そろそろいいでしょう」


 ようやく本当に解放された時には、もうくたくただった。


「楽しかった?」とデボラが言う。


 麻衣はそれには答えずに、それでもちゃんと四つん這いで歩きながらデボラに引かれ、部屋を後にした。
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