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ロリ放題の世界
第2章 ロリちゃんと3P
―― 第2章 ロリちゃんと3P ――
また翌日、俺は異世界に行こうと、財布に小銭をたくさん入れて黒いシミに吸い込まれていった。
あれ?
俺が立っているのは、草むら。昨日と同じなのは、後ろに城壁と木製の扉があることだけ。でも前に町があるから、そこへ入って行く。
昨日と町の様子が違う。昨日は長閑さも残す町だったのに、今目の前に広がっているのは、日本の都心のような佇まい。
昨日の場所辺りに、同じ店は無かった。それどころか、全く雰囲気が違う。
変わるダンジョンと同じか?
歩きながら、色々な店の金額を観察したが、やはり物価は安すぎる。ショーウィンドウに飾られたワンピースは、150円。
周りの値段も確認したが、昨日の場所もここも、物価は100分の1だ。
俺はまたロリちゃん達の写真が出ている店を見つけ、中に入った。
店内は驚くほど豪華。俺の世界なら、高級クラブといった感じだろうか。でも、大き目の音でジャズが流れている。
黒服に案内されたのは、隅のボックス席。テーブルを囲んで壁向きに高いソファーがあり、他の客からは全く見えない造りになっている。
「いらっしゃいませー。伊織でーす」
すぐに来た女の子は、14,5歳だろうか。身長は150cmないだろう。おでこは出していて、細いカチューシャをした長い髪が、少しだけ顔にかかっている。でも片耳に髪を掛けているから、顔はよく見える。少しだけ上がった目尻が、ちょっと生意気そうにも見えてしまうが、可愛いことに変わりはない。肩に大きなリボンの付いた、ノースリーブの白いワンピースが似合っている。
「お兄ちゃん、何呑む? フリーボトルもあるけど……」
隣に座った伊織が、開いたメニューを見せてくる。
メニューにあった一番高いボトルは500円。それを頼むと、伊織が嬉しそうな顔をする。
こういった店は、売上も給料に響くんだろう。500円なんて、萌え系ガチャ1回の値段だ。店に入る値段は、高く見積もっても数千円だろう。
「ねえ、私を指名してくれる?」
伊織にニッコリ攻撃をされ、俺は頷いた。俺を金持ちだと思ったんだろうが、それでもいい。料理も、伊織に任せた。