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 ロリ放題の世界
第8章  地下アイドルちゃん

「ありがとうございます。よろしくお願いします」
 オークション前に貰ったパンフには、11歳、身長142cmとあった。
 背中までの髪は、真っ直ぐで綺麗。細見だが、顔は子供らしいぽっちゃり。大きな目に大きな瞳で、ノーメイクなのにピンクがかった唇。お人形さんのようだ。
 フリルやレースの付いた、白いミニのワンピースが似合っている。
 ソファーは一人用で、マリナの座る場所は無い。
「行こうよぉ」
 マリナに着いて行き、裏口から外へ出た。
 数人ずつ塊になった若い男達が数組、離れた場所から俺達を見ている。
「あの人達、何? 大丈夫なの?」
「ファンの人達だけど、大丈夫。外では、声を掛けないのが決まりなの」
 不思議すぎる。出待ちは解るが、この後俺にヤられるのに。この世界の決まりは理解出来ない。
「えっと……。何て呼べばいい?」
「お兄ちゃんでいいよ」
「うん! お兄ちゃん、どこに連れてってくれるの?」
 俺は迷った。いきなりラブホもなんだろう。それに、ここにそんなものがあるのか解らない。
「お腹空かない? 何か食べよう。マリナちゃんの好きなところでいいよ」
 室内で柱時計を見たが、まだ午後6時すぎ。ロリちゃんとゴハンも悪くない。
 小部屋で、明日の午後6時までに、マリナを自由にするよう説明された。時間はたっぷりある。
「マリナね。行ってみたいお店があるんだけど……」
「だったらそこにしようよ」
「でもね。ちょっと高いの。ジュースが、8円もするし……」
 800円のジュースは確かに高いかもしれないが、問題ない。
「いいよ。案内して」
「わーい。ありがとうっ」
 マリナが腕を組んでくる。
 周りの男達を無視して、俺達はその店へ向かった。
 外観から高級だが、メニューで一番高いのは、250円。換算すると2万5千円だから、確かに高いのかもしれない。
「好きな物、頼んでいいからね」
 「うんっ」とマリナは答えたが、メニューを開いたまま眺めているだけ。
「マリナちゃん、遠慮しなくていいんだよ。いくつでも、好きな物頼んでくれた方が嬉しいな」
 それは本心。いつものようにキャバクラのような店だって、エッチするまでには数千円はかかる。

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