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 ロリ放題の世界
第8章  地下アイドルちゃん

 マリナを落札するまで1500円かかったが、24時間というゆとりがあるなら、1万円使っても安いもんだ。
「お兄ちゃん。やっぱり、王族の人? みんなが裏で、王族の人が来てるって、騒いでたけど……」
「まあ、ね。いいじゃん。そんなのどうでも」
 俺は無くとなーくごまかした。
「あっ、コースもあるよ。それでいい? 他に食べたいものがあれば、追加すればいいし」
「コースって、1人300円?」
 マリナは驚いていたが、結局そうすることにした。正直、メニューを読んでも料理の名前が全く解らない。前の果物のように、知らない食材なのかもしれないが。それにここのコース料理は、デザート以外全ていっぺんに出てくるらしい。
 料理を食べながらのお喋りも楽しかった。
 マリナはコースのデザートではなく、単品で頼んだ大きなパフェを食べている。俺はコーヒー。
「マリナね、ビックリしちゃったの。千円も、ついたから。お店で最高額なの」
「今までマリナちゃんは最高で、いくらだったの?」
「ん……。500円。落札無しの方が、多いけど」
 言った後、マリナがフルーツを口にいれる。
「みんながオークションの裏で、お兄ちゃんに落札されたがってたの」
 俺を王族の人間だと思っていたからだろう。
「マリナちゃん、美味しい?」
「うん!」
「俺は、マリナちゃんをデザートに食べたいなあ……」
「うん……」
 マリナの顔が赤くなる。
「泊まれる所って解る?」
「専用の、宿屋があるけど……。裏通りに何軒も」
 ラブホ街ってことか。
 マリナが食べ終わるのをゆっくり待って、俺達は裏通りに行った。


 確かに煌びやかな宿屋。3階建てのラブホが通り中に並んでいる。
 マリナに選ばせた、比較的可愛らしい装飾の宿屋に入った。泊まりは200円。
「可愛いー」
 案内された部屋に入ったマリナが言う。
 部屋は淡いピンク色で。大きなベッドにはレースやフリルの天蓋がある。隅にはたくさんのコスプレ衣装。でも、隅の壁には拘束器具。
 この世界の人間は、拘束器具が好きなのか? でも、バイブなどが無い世界じゃ、これで楽しむしかないんだろう。
「お兄ちゃん。マリナ、シャワー浴びてくるね」

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