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Ate
第3章 ─絡まる恋心─
玲が部屋に入った時には鈴葉のカーテン付け替えの件も落ち着きつつあった。
「あ、いらっしゃい」
柔らかな笑みを浮かべる鈴葉に疲れを覚える。
短時間で出来るなら呼ぶな、と文句を奥にしまい嗚呼、と一言答えた。
「んーっしょ、もうすぐ出来るよ」
背が低いせいで背伸びをして鈴葉は作業をしていた。玲は絨毯の上に座りその光景を眺めている。
「このカーテンかわ、いっ、ふ、ぁっ…!!」
地面に落ちたカーテンに足を滑らせ、鈴葉は派手に転んだ。思わず駆け寄った玲に、大丈夫、と眉根を寄せた笑みで答え鈴葉は立ち上がった。
「回りに気を付けろって…」
「ごめんごめん、私っていっつもこうだよね」
弱々しい声に玲は戸惑った。少女達の喧騒に翻弄される日々であるから、こういう状況に対して抗体がない。
「終わったし帰ってもいいよ。ごめん、急に呼んじゃって」
気遣いのつもりなのかカーテンを拾い上げつつ鈴葉は言った。身勝手な奴だ、と玲も鈴葉の手伝いをした。
「あ、いらっしゃい」
柔らかな笑みを浮かべる鈴葉に疲れを覚える。
短時間で出来るなら呼ぶな、と文句を奥にしまい嗚呼、と一言答えた。
「んーっしょ、もうすぐ出来るよ」
背が低いせいで背伸びをして鈴葉は作業をしていた。玲は絨毯の上に座りその光景を眺めている。
「このカーテンかわ、いっ、ふ、ぁっ…!!」
地面に落ちたカーテンに足を滑らせ、鈴葉は派手に転んだ。思わず駆け寄った玲に、大丈夫、と眉根を寄せた笑みで答え鈴葉は立ち上がった。
「回りに気を付けろって…」
「ごめんごめん、私っていっつもこうだよね」
弱々しい声に玲は戸惑った。少女達の喧騒に翻弄される日々であるから、こういう状況に対して抗体がない。
「終わったし帰ってもいいよ。ごめん、急に呼んじゃって」
気遣いのつもりなのかカーテンを拾い上げつつ鈴葉は言った。身勝手な奴だ、と玲も鈴葉の手伝いをした。