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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第28章 BLUE BIRD
考えてもみれば
当たり前にマリアに迫っている現実なんだ
焦るな、なんて
無責任な俺が無責任に言っていても
いざ退院したら…マリアはどうなる?
混乱に乗じるように
マリアの元を訪れてる俺は
そもそもこんな風に
会う事も許されない
その上で・・・もうじき
側にいることはおろか
会うことさえも
出来なくなる
マリアが今後どうなるのか
考えりゃわかりそうなこと
このままにしていればマリアは
あの男の元で暮らす事になる
自由に動けない体で
あの男と…
どうしたって手助けが必要になる
そんなマリアに
手を貸してくれる人間が
一体どこに、どれ程いるだろう?
あの男が…心を入れ替えて
献身的に看病をする?
そんなのは
永遠の絵空事だ
運が良くて?あの嫌味な姑に
ネチネチと苛められて過ごす
あるいは…それさえも拒絶されて
施設にでも入れられる・・・
どう転んでも
希望を持って頑張れよ・・・なんて
誰も言えも思えもしねぇじゃねぇかよ
頑張れと言うのも頑張るなと言うのも
マリアにとってひどく
酷な話だ
それが・・・マリアを待ち受ける現実
俺は結局
しばらく車椅子を押して
マリアを連れ回してから病室に帰して
担当のナースに
今からでも無理なく出来る
リハビリのようなものがないか、なんて
聞いて回ったりした
気休め・・・って言うものかも
知れねぇけどな
当たり前にマリアに迫っている現実なんだ
焦るな、なんて
無責任な俺が無責任に言っていても
いざ退院したら…マリアはどうなる?
混乱に乗じるように
マリアの元を訪れてる俺は
そもそもこんな風に
会う事も許されない
その上で・・・もうじき
側にいることはおろか
会うことさえも
出来なくなる
マリアが今後どうなるのか
考えりゃわかりそうなこと
このままにしていればマリアは
あの男の元で暮らす事になる
自由に動けない体で
あの男と…
どうしたって手助けが必要になる
そんなマリアに
手を貸してくれる人間が
一体どこに、どれ程いるだろう?
あの男が…心を入れ替えて
献身的に看病をする?
そんなのは
永遠の絵空事だ
運が良くて?あの嫌味な姑に
ネチネチと苛められて過ごす
あるいは…それさえも拒絶されて
施設にでも入れられる・・・
どう転んでも
希望を持って頑張れよ・・・なんて
誰も言えも思えもしねぇじゃねぇかよ
頑張れと言うのも頑張るなと言うのも
マリアにとってひどく
酷な話だ
それが・・・マリアを待ち受ける現実
俺は結局
しばらく車椅子を押して
マリアを連れ回してから病室に帰して
担当のナースに
今からでも無理なく出来る
リハビリのようなものがないか、なんて
聞いて回ったりした
気休め・・・って言うものかも
知れねぇけどな