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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第28章 BLUE BIRD
翌日・・・面会に向かう俺は
少し気が重かった
マリアの顔を見れるのは嬉しい
だけど今日は……日曜
堂々としてて良いモンじゃねえけど
堂々と面会してた俺
そんな俺でも
〃鉢合わせ〃する確率が高いのが
わかっていれば
どうしたって身構えちまうのは
仕方ない事だ
〃どうせあと少しの間のこと〃
と、開き直ってマリアに面会してるけど
そして・・・
そういう予感ってのは的中するモンで
〃・・・ま、来ないのも変だからな〃
マリアの病室の入り口から
椅子に腰かける背中を目にする
着替えでも置いたら
さっさと帰るかも知れねぇし?
なんて思って、ヤツのいる病室に
背を向けて一旦去ろうとしたんだが
〃え・・・?!〃
ヤツの姿はさておき
ベットに横になってるマリアの様子が…
〃マリア…?なんで…?!〃
ただ単に
まだ眠ってるだけかと思ったマリアは
点滴とか…やたらいっぱいつけられて
ぐったりとして苦しそうに息をしていた
〃昨日まで…あんなに元気だったのに
なんで・・・?!〃
ガタッ……
『……?!』
『っ・・・』
動揺した俺は
半開きの病室のドアに手をかけてしまい
音を立てて
ヤツに気付かれてしまった
『また、お前か……』
横目で俺に吐き捨てるヤツは
あの冷淡な姿に変わりはなくとも
自分のしたことに
さすがに狼狽える気持ちが消えないのか
俺の予想に反して
ヤツは大人しかった
まぁ……普通の
仮にも血の通った人間なら
普通はそうなんだけどな
俺は……このクズ野郎に対する憎しみは
今も・・・ずっと
消せないけどな
あんな大惨事を起こして
マリアを…こんな目に遭わせても
コイツは…自ら警察にも行かず
事故を装って罪から逃げたんだから
そんなヤツに
罪悪感だの、人間らしさがあるなんて
俺は今更期待なんて
これっぽっちもしない
あるのは……コイツを許せねぇ
その気持ちだけ
例えマリアが許しても
俺は…許すことは出来ないだろう
少し気が重かった
マリアの顔を見れるのは嬉しい
だけど今日は……日曜
堂々としてて良いモンじゃねえけど
堂々と面会してた俺
そんな俺でも
〃鉢合わせ〃する確率が高いのが
わかっていれば
どうしたって身構えちまうのは
仕方ない事だ
〃どうせあと少しの間のこと〃
と、開き直ってマリアに面会してるけど
そして・・・
そういう予感ってのは的中するモンで
〃・・・ま、来ないのも変だからな〃
マリアの病室の入り口から
椅子に腰かける背中を目にする
着替えでも置いたら
さっさと帰るかも知れねぇし?
なんて思って、ヤツのいる病室に
背を向けて一旦去ろうとしたんだが
〃え・・・?!〃
ヤツの姿はさておき
ベットに横になってるマリアの様子が…
〃マリア…?なんで…?!〃
ただ単に
まだ眠ってるだけかと思ったマリアは
点滴とか…やたらいっぱいつけられて
ぐったりとして苦しそうに息をしていた
〃昨日まで…あんなに元気だったのに
なんで・・・?!〃
ガタッ……
『……?!』
『っ・・・』
動揺した俺は
半開きの病室のドアに手をかけてしまい
音を立てて
ヤツに気付かれてしまった
『また、お前か……』
横目で俺に吐き捨てるヤツは
あの冷淡な姿に変わりはなくとも
自分のしたことに
さすがに狼狽える気持ちが消えないのか
俺の予想に反して
ヤツは大人しかった
まぁ……普通の
仮にも血の通った人間なら
普通はそうなんだけどな
俺は……このクズ野郎に対する憎しみは
今も・・・ずっと
消せないけどな
あんな大惨事を起こして
マリアを…こんな目に遭わせても
コイツは…自ら警察にも行かず
事故を装って罪から逃げたんだから
そんなヤツに
罪悪感だの、人間らしさがあるなんて
俺は今更期待なんて
これっぽっちもしない
あるのは……コイツを許せねぇ
その気持ちだけ
例えマリアが許しても
俺は…許すことは出来ないだろう